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2006-11-15 Wed 17:55
<これまでのあらすじ>
今から5年前、主人公トムのママは雪山で亡くなったのですが、まだ幼いトムはその現実を受け入れられずにいました。トムはパパに連れられて、山のふもとで暮らすおじいちゃんの家にやってきます。しかし、パパはその日のうちに帰ってしまい、おじいちゃんとトムの二人の生活が始まります。村人のロベールが、足首から切断された人間の足、を持っていて、ロベールの甥っ子ブノワは、トムのママの足ではないかと思っていたようですが、それはかつて山に不時着した飛行機から見つかったものでした。ママがどこかで生きていると信じるトムは、ママを探しだすべく、さまざまな騒動を引き起こします……。 先生に叱られて逃げ出し、憲兵さんのところへ行ったトムを、先生が迎えに来てくれました。そこへ、さきほど憲兵さんと無線でやりとりしていた相手が、ヘリコプターで戻ってきます。なんだかとっても怒っている様子です。 トムが憲兵さんに「ママが氷河のクレバスに落ちて行方不明になった」と伝えたことで、ちょっとした騒動が起きたんでしたね。 無線の相手:C'est le petit Briscaud? Amène-le au bureau. 先生:C'est ma faute. Je vais le ramener. こいつがBriscaudの子供か、事務所に連れていけ、とイライラした様子で言います。私のせいなんです、私が連れて帰ります、と先生。fauteは「過ち、落ち度」、ramenerは「連れて帰る」の意味。 このあたり、ものすごーーーく早口で、全然聞き取れません。
山で、木の伐採をしているおじいちゃん。木が倒れるのを見たトムは トム:Ça déchire! おじいちゃん:Ça déchire quoi? トム:Rien. C'est trop fort! おじいちゃん:C'est moi qui suis trop fort. Costaud, le pépé. 引き裂くぞー!、とトム。何を引き裂くんだ?と聞くおじちゃんに、トムは、何も。(チェーンソーは)とっても強いよ!と答えます。おじいちゃんは、とっても強いのはおじいちゃんだ、頑丈な男さ、と自慢げに言います。déchirerは「引き裂く、破れる」、Costaudは「頑丈な男」、pépéは「おじいちゃん」の意味。 トム:Tu serais capable de m'emmener tout là-haut? トムは山の頂上を指差しながら、おじいちゃんにこう尋ねます。おじいちゃんは僕を山のてっぺんに連れていくことができる?。capable de〜で「〜ができる」、emmenerは「連れて行く」の意味。 おじいちゃん:Sur le glacier? Bonne idée. Tu tomberais, et on appellerait les gendarmes! “Encore le môme Briscaud”! Je vais le mettre au frais pour de bon. “Non, il y est déjà!” 氷河の上?そりゃ、いい考えだ。おまえが落ちたら、憲兵さんを呼ぶだろう!(憲兵さんは)“またBriscaudのガキか!” 私は本気で刑務所に入れるところだ。(すると、憲兵さんは)“あいつはすでに(刑務所に)いるよ”ってね。 こんな感じでしょうか……?あまり自信はありません。mômeは「子供、ガキ」、mettre qn au frais「(人を)刑務所にいれる」、pour de bonで「本当に、本気で」の意味。 トム:C'est interdit pour les 8 ans? 8歳では禁止されてるよ、とトム。8歳ではまだ年齢的に、刑務所に入ることはないよ、とトムは言っているようです。 おじいちゃん:C'est pas une question d'âge. D'ici, on croit que c'est un gros fromage blanc, mais là-haut, ça caille!Si tu tombes dans une des nombreuses crevasses, ta chaleur fait fondre la glace, tu t'enfonces doucement, la glace se referme autour de toi, et puis, après... 年齢の問題じゃない、ここから(山頂は)白いチーズのように思える、でも、(山の)てっぺんは寒いんだ!もしおまえが氷河のクレバスに落ちたら、おまえの体温が氷を溶かして、おまえは静かに沈んでいって、おまえのまわりはまた氷で閉じられてしまう、そして…… caillerは「凝結させる、固まらせる」ですが、「寒い」の意味もあるのだそうです。chaleurは「熱」、fondre la glaceは「氷を溶かす」、s'enfoncerは「はまり込む、沈む」、doucementは「静かに、ゆるやかに」の意味。 トム:“Et puis, après,” t'es disparu. おじいちゃん:Voilà. T'as tout compris. et puis, après...で言葉につまったおじいちゃん。その言葉を続けるように、トムが、そして、おまえはいなくなる、といいます。そういうことだ、おまえは全部わかってるんだな、とおじいちゃん。 トム:Personne ne vient te chercher? おじいちゃん:On sait pas oú t'es. 誰も探しに来ないの?、とトム。どこにおまえがいるか、わからないからな、とおじいちゃん。tu(おまえ)を使って話していますが、ふたりとも間接的に、雪山でいなくなったトムのママ、おじいちゃんにとっては娘のことを話しているのです。 トム:Ça fait mal? 痛くないの?とトム。faire malは「痛みを与える」の意味。 おじいちゃん:J'espère que non. Il paraît qu'on s'endort doucement, sans souffrir. Le froid fait ça. そうでないことを願うよ、苦しむことなく、静かに眠るんだと思う、寒さがそうさせるんだ、とおじいちゃん。ふたりとも、なんだかしんみりしてしまいました。ママを失ったトム、娘を失ったおじいちゃん、ふたりは共通の悲しみを抱えているのですね。ふたりの心の距離はだいぶ縮まったようです。 おじいちゃん:Allez!Au boulot. おじいちゃんはパンと手をたたいて、さあ、仕事だ!と明るい声で言いました。boulotは「仕事」の意味。 |
